映画「オリエント急行殺人事件」を観ました。2017年。
頭脳明晰、鋭い観察眼と推理力で事件を解決した名探偵ポワロは、オリエント急行に乗りイギリスへの帰途につく。
一等車が季節外れの満席という悪条件の中、何とか一等車を確保したポワロは同じく一等車に乗った富豪ラチェットから「脅迫状を受け取った。高額な報酬を渡すから警護してくれ」と持ちかけられるが、彼のキャラクターに不審さと不快さを感じたポワロは断る。
だが、その翌日の朝電車が豪雪に立ち往生する中で、ラチェットが惨殺死体となって発見される。それは12箇所も刺し傷のあるという凄惨なもの。
ポワロは早速、一等車に乗り込んだ人々に話を聞き、犯人を絞り込もうとするが互いに互いのアリバイを証明する形となり、有力な容疑者が絞り込めない。
そんなポワロがたどり着いた真実とは・・・
巧みに考えられた事件の全容。そこに絡む、とある一家の悲劇の誘拐殺人事件。
ストーリー展開はさほど奇抜でもないですし、驚愕する事実もないのですが、ポワロの聡明な推理と言い、他の出演者の豪華さもあり、上質なサスペンスだったなという印象です。
昔の話ではありますが、それぞれに品格のある佇まいで説得力があり、事件の背景や人々の心情などが理解できました。
ただ、あまり洋画を見ていないせいか、人の名前と顔とが登場人物が多いだけに結びつくのに骨が折れ、「それって誰だっけ、どんな人だっけ」と少し混乱気味になる時も。
そんなにクリアにわかっていなくても事件のこともストーリーもわかるようにはできているのですが、途中は混乱気味でした(笑)
こういうサスペンスのスケールの大きな作品って時々観たくなります。
有名な名探偵に、有名なストーリーであるからこそ思う存分作れるということがあるのだろうな。
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