映画「ナラタージュ」

wowowってホント、ちゃんと観たかったのやってくれるから嬉しい。もう加入したまま数年経過、最初は「これだけ観たい」と思って数ヶ月で去るつもりだったのにぃ(うれしい悲鳴です)


「贅沢な骨」に続いて観たのが「ナラタージュ」。偶然にも両方とも行定監督でした。昔はそんなに好きじゃなかったんだけどな(笑)叙情的すぎて。


興行的にはあんまり・・・って聞いた気がしますが、狂おしい恋する気持ちと、それを利用する、温かい気持ちに飢えた男の狡さが出ていて良かった。もう少し葉山先生(松本潤)がクズでも良かったけど、そこはジャニーズ・・・控えめだったのかな。

映画配給会社で連日忙しい日々を送る泉(有村架純)は、降り出した雨を眺めながら懐中時計を取り出して物思いに耽る。同僚(瀬戸康史)から「雨の時いつもそれ見てますよね」と指摘され、改めてあの日、あの狂おしいほどに一人の男、教師の葉山(松本潤)を愛した日々を思い出す。

高校時代、学校に馴染めなくなっていた泉は、葉山から誘いで演劇部に入部。そこから自分の居場所を見つけ大学進学した。葉山との日々に自らの思いを膨らませていた泉は、大学2年に葉山から「演劇部を手伝って欲しい」と連絡を受け、久しぶりの再会に胸が震えた。

葉山は自分のせいで精神に異常きたした妻を今でも待っており、それでも待つ身の寂しさを泉に頼ってやり過ごそうとしている。それに気付きながらも、そんな葉山を見捨てられない泉。当時付き合っていた小野(坂口健太郎)はその二人の絆に嫉妬心が抑えきれず、泉を傷つけるような行動をとってしまう。

泉が思い起こすのは、どうしても止められなかった自分の想い。それが葉山を救っていることも十分理解していた。


当時、松本潤さんが行定監督から「アイドルオーラを消して欲しい」と頼まれた、とテレビで語っていたのを記憶していますが、本当に今作ではジャニーズオーラは消し去って、自制心と弱い心との狭間で揺れ動く、悲しいまでに愚かな男を演じきっています。

とにかく有村架純は美しいのですが、そんな女性を普通に愛し、自分も愛されたいとごく自然に若さゆえにわがままに思う男を坂口健太郎さんが未練たっぷりに演じていていじらしい。

いやー、こんなに恋愛って一途で狂おしいものだったのか。愛されたいと願うあまり、自分の心との折り合いに悩み、許されない叶わない恋にもがき苦しむ男女のコントラストが強くて泣けてきた。


この主題歌もそっと切なくていいなぁと思ったら野田洋次郎さん作詞作曲・・・さすが。

原作の島本理生さんの作品、自らの記録を追っていくと2005年に読んでいました。もう10年以上も前・・・ただ何となく苦しい気持ちになったことだけは記憶に。自分の年齢からしてもだいぶ違うから、今読んだら違う感想かもしれないけれど。


あんまり記憶がなかったのですが、葉山先生がもっとひどくてずるい男だったような気がしてます、ただアイドル臭を消し去って挑んだ松潤、色気があって良かったです。



エコトバ 遊び〜LULU factory

旦那さん(通称:きんちゃん)と2人暮らしのエコトバリスト(50ちょい手前)。言葉と(時々)写真で表現する女です。フィクション大好き!映画・小説・ドラマ、食べること大好き!飲み食いスイーツ全てOK!!忘れかけた乙女心はAAAのNissyからくすぐられ、とことん自分に甘い「自分の好きに忠実に没頭」することを第一にしている物書き人です。

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