映画好きのスタートは、角川映画全盛の頃。角川三姉妹の映画とか、東宝のアイドル映画も結構観に行った。そこから洋画にしばらくうつつを抜かしたのちに、本格的に邦画好きが花開いたのが、From 岩井俊二監督の「スワロウテイル」。
ひところには、車を2時間走らせてしか着かないような単館ものばかりを上映するミニシアターに出かけてはシネコンなんかでやらない映画を見る優越に浸っていた。
すかしていたのかもだけど(笑)すごくエネルギーがあったし、今よりも断然飢えていた、アーティスティックな空気、と言うものに。
そんな時に集めていたフライヤーの中でもダントツに好きだった「贅沢な骨」のミキサーに金魚。
観ているだけでゾクゾクする。そう言う光景だった。行定監督だったんですね・・・当時はさほど気にしていなかったけれど。
wowowでやると知って、途端にワクワクした。どうやら2001年の作品。そうか、17年前か。そんなに昔じゃないんだよな。
体を売って生活費を稼いでいるミヤコ(麻生久美子)は、家族に嫌気がさして家を出たサキコ(つぐみ)と二人暮らし。
ある日、客である新谷(永瀬正敏)に初めてオルガズムを感じたミヤコは、喉に刺さった骨のようにどことなく違和感を覚え始めた自分とサキコの関係に、新谷を巻き込むように引きずり込んでいく。
嫉妬と愛情の狭間で揺れ動く、男女三人の危うい時間を描く。
ミヤコの部屋の感じも、スワロウテイル同様すごく好きなテイストなんだよなー。
ただし、自分の部屋はあんな風にならない。やっぱり居心地の良い場所と、好きな空間って相容れないものがあるのだろうか。
若き麻生久美子と永瀬正敏がすごくいい。つぐみという女優さん、あんまりよく知らなかったのだけれど、結構色々出ているみたいですね・・・すごく胸の形が綺麗だったな。
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