読書が好きです。基本的に、ドラマ・映画・小説などフィクションの世界に身を沈めるのが大好きなのです(笑)
ミステリーも恋愛ものも好きですが、女性のお仕事系小説で面白い作家さん2人を紹介します。
まず、原田ひ香さん。
読んだことがある方はなるほどと感じるでしょうが、ちょっと変わったお仕事をする人、特異な状況に身を置いている人を描くのがすごくうまい作家さんです。
最初に読んだ・・・「東京ロンダリング」。
「事故物件に住む」というのが仕事の女性のお話です。賃貸物件の場合、中で人が亡くなったという物件は次に貸す人にはその告知義務が生じるために、告知しないで済む次の次の人に渡すために一旦その部屋に住むというのを生業としている、住むところを失った女性が主人公。ありそうでなさそうでありそうな状況に身を置く女性に引き込まれます。
原田ひ香さんは最近読んだ「三人屋」も良かった。
それぞれモーニング・ランチ・スナックを同じ店舗で営業している三姉妹。亡き父親の店を守るということだけが一致している姉妹の、悲喜こもごもの人生を描く。
近くにこんなお店があったらいいなとは思いました。そこに通う男性たちの人生も十人十色で素晴らしい。程よく田舎に住んでいる私たちにはすごく親近感のあるお話です。
ヒリヒリするような女心が近いところで旋回していく様子がいい。
もう1人、すごく好きな作家さん津村記久子さん。
いうことを聞いてくれないコピー機「アレグリア」と職場で奮闘する女性のお話ですが、津村さんの着眼点がいつも面白くて感心してしまいます。
津村さんのお話で秀逸なのが「とにかくうちに帰ります」
働く女性のちょっとした日常を非常に自由な観点で描いています。
結構この作品は衝撃でした・・・
仕事に悩んでいる時の指南書的な役割は果たしてくれないとは思うのですが、日々の瑣末な悩みをちょっと忘れさせてくれる面白さがあります。
読書は継続している趣味の1つなのですが、突然読まなくなったり、急に何冊も読み漁ったり結構浮き沈みが激しい・・・今はとにかく読みかけの本がないと落ち着かない!という時期に入っていて、特に文庫を中心に本屋をのぞいては気になるものを読んでいます。
読んだあと、売るのか手元に残すのか、それだけが悩ましい。
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